工場建設・新規プロセス立ち上げで、このような課題はありませんか

工場建設や新規プロセスの立ち上げプロジェクトにおいて、次のような課題が発生していませんか。
機械設計や建設設計の体制は整っている一方で、電気・計装・制御エンジニアが不在となり、プロジェクト推進に支障をきたしているケースが多く見られます。
特に計装エンジニアは母数が少なく、社内外での確保が難しい領域です。
・監視システムや制御システム(SCADA・PLC)を設計できるOT領域のベンダーが不在
・PFDやブロックフローをもとに、P&IDへ具体化する計装設計が困難
・受変電設備、ユーティリティ設備、プロセス設備を横断して、電気・計装・制御の技術検討ができるエンジニアが不在
工場建設では、受変電設備、空調・電気といった建築設備に加え、生産プロセスと関連する冷却塔・ボイラー・コンプレッサー・冷凍機などのユーティリティ設備、さらに生産の要となるプロセス設備が並行して計画されます。特に受変電設備では、プロセス機器の動力負荷を取りまとめ、工場全体の電力容量を整理した上で、設備容量や電源系統を検討する必要があります。
また、ユーティリティ設備は設計思想を持たずに進めると、リレー回路主体の制御で成立してしまう場合もあり、エネルギー監視インターフェースの不足や、プロセス設備との動作連動が困難になるケースがあります。合理的な工場建設を進めるためには、建築設備からプロセス設備までを横断し、電気・計装・制御の技術的知見をもって全体を整理できるエンジニアが必要です。

なぜ電気・計装・制御がプロジェクトのボトルネックになるのか

工場建設プロジェクトは、主に以下の3つのフェーズで構成されます。
・建築工事(建屋の建設)
・建築設備工事(空調・電気・ユーティリティ設備)
・プラント工事(機械・配管・電気・計装工事)
さらに、これらと並行してMES・ERPといったシステム設計も進行します。
本来、電気・計装・制御はプロセス設計の上流フェーズから試運転まで一貫して関与すべき領域ですが、実務では電気・計装・制御が別々に検討されたり、いずれかの専門エンジニアが不在となることで、重要な技術検討が抜け落ちることがあります。その結果、受変電容量、制御盤配置、I/O点数、監視システム、ケーブルルート、ユーティリティ設備との連携、運転方案、IT-OT間のデータ連携などが後工程で問題化し、設計変更や現場での調整が困難な原因となります。

制御システム全体を設計できる主体が不在

装置メーカーや盤メーカーは、それぞれの担当範囲においては高い専門性を持っています。
・装置メーカーは自社装置内の制御まで
・盤メーカーは制御盤単体の設計まで
といった範囲に留まり、工場全体の制御システム構成まで踏み込んだ提案は行われないケースが一般的です。
また、ゼネコンやエンジニアリング会社においても、制御システムの詳細構成やOT領域のデータ連携設計は専門外となることが多く、結果としてSCADA・PLC・監視システムの設計が後回しになることがあります。

計装設計(PFD・ブロックフローからP&IDへの具体化)を伴走するベンダーがいない

盤メーカーでは、PFDやブロックフローをもとにP&IDへ具体化するような、プロセスと計装を結びつける設計には対応していません。装置メーカーは自社装置の計装設計は行いますが、
・装置間のマテリアルハンドリング部
・装置同士のインターフェース
・全体としての計装整合
・共通ユーティリティとの取り合い
といった領域は対象外となるケースがあります。
そのため、プロセス全体を見ながら「どこで測るか」「どこで制御するか」「どこまで監視するか」を整理する計装設計者が必要になります。

ベンダー分断による構造的な問題

メーカー主体でエンジニアリングを行う場合、自社で扱わない設備は他社からの調達となるため、調達構造が複雑化します。
一般的には、元請けメーカーが他社装置を取りまとめる形となり、間接的な調達や再委託が増えることで、以下のような問題が発生します。
・設備選定の自由度低下
・調達構造の複雑化によるコスト増加
・仕様調整の難航
・責任範囲の不明確化
また、メーカーごとに制御思想やインターフェース仕様が異なるため、プロセス全体としての整合を取る役割が不在になりやすい点も課題です。

工事工程で発生する具体的な問題

基本設計と施工設計の担当が分かれることで、施工フェーズでは以下の問題が顕在化します。
・建築設備用とプラント用で電気ラックの出図タイミングが異なる
・配管と電気のルートが確定せず、空間調整ができない
・制御盤サイズが未確定のままレイアウト設計が進む
・施工ベンダー側でプロセスの意図が十分に引き継がれない
・お客様が基本計画で想定していた運用要求が施工設計で抜け落ちる
特に施工ベンダーは施工性を重視する一方で、プロセスや運転方案への理解が十分でない場合があり、基本設計で意図した制御・監視・運用が施工段階で変質してしまうことがあります。

計装エンジニアリング伴走支援


私たちは、電気・計装・制御の専門エンジニアとして、基本設計から施工計画までを一貫して支援します。
単なる設計委託ではなく、プロジェクトの中でお客様の技術パートナーとして伴走し、構想段階から竣工まで支援します。

① 概略設計からP&IDまでの計装設計支援

PFD・ブロックフローの段階から参画し、
・P&ID作成・レビュー
・プロセスに基づく計装設計
・計測点・制御点の整理
・運転方案の提案
・I/O点数の概略整理
・監視・制御範囲の明確化
まで対応します。
※防爆設計にも対応可能です。

② 制御盤設計の内製化によるレイアウト最適化

・概略盤レイアウトの早期提示
・制御盤サイズの事前検討
・設置スペースの最適化
・盤配置とケーブルルートの整合確認
・将来増設を考慮した盤構成検討
により、計画段階から整合性のあるレイアウト設計を実現します。

③ 建築設備とプラント設備を横断した電気計装設計

・受変電設備の容量検討
・プロセス機器の動力負荷取りまとめ
・ユーティリティ設備の電力・制御設計
・電気ラック・ケーブルルートの統合計画
・プロセスとユーティリティの動作連動設計
・全設備のデータ監視設計
を一体として検討します。

④ OT領域の設計とIT連携支援

・PLC構成設計
・SCADA監視システム設計
・アラーム・トレンド・帳票設計
・外部データインターフェース設計
MES~SCADA~PLCの橋渡しを担い、ITとOTの接続を成立させます。

導入効果

・設計整合性の確保
・手戻り・コスト増加の防止
・工程遅延の回避
・将来拡張を見据えたOT基盤構築

このような企業様に最適

・電気・計装エンジニアが不足している
・P&ID設計の支援が必要
・受変電~プロセスまで一貫した設計ができない
・OT領域を任せられるパートナーを探している

お問い合わせ

工場建設・新規プロセス立ち上げにおける電気・計装・制御設計でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
初期構想段階から参画いたします。